観光なし!ご当地グルメなし!京都から潮岬に行くだけの旅 part.2

まいどです。

順調におかしくなっていくガーミンをひっさげ、地獄のヒルクライムがはじまりますよー。

開始約98㎞地点。初の登り。

開始98㎞にして、このライド初めてのクライムがやってきました。
まだそこまで足にはきていません。
高さだってせいぜい400mかそこらです。焦らず行けば、きっと登り切れることでしょう。

大阪と和歌山の県境

やりました。

県境って通過するときなんとなくうれしくなりますよね。
ちょっとした達成感ですよね。
しかも登りの頂上にあることも多いし、そんなときは喜びはひとしおです。

あとは下りです。気持ちよく下っていきましょう。
やっぱり下るために登ってるんだよなぁ。

これで残りはほとんど平坦メインです。
まだ180㎞ありますから忍耐は必要でしょうが、最大の壁は越えました。

さっきの峠はフェイクでした

喜んでいたのも束の間。
20㎞ほど走ったところで、何故か再びヒルクライムが始まります。

え、県境の山だけじゃなかったのん!?

調べると、さっきのは150mくらいの山だったみたい。
ということは、さっきの倍以上の登りがこれから待ち受けているということか。

絶望感に苛まれながら走り続けます。
それにしても体が重い!

サボりの代償は大きい。

事故にあった後遺症で手首がすっごく痛いです。
お医者さんにしばらくトレーニングをやめとくように言われたので、2か月ほどやめてみました。
確かに手首は少しマシにはなったのですが、全快まではいきません。
それならトレーニングをしながら治していくしかない!という脳筋発想で潮岬行きを決めたわけです。

まず単純に脚力が落ちて、体重が増えています。そして持久力も落ちています。
平坦をのんびり走るだけならともかく、登りはきついって、わかり切ってるわけです。

いつもより2枚くらい軽いギアじゃないと進みません。
ええと、いつも一番軽いので登ってたような勾配の坂はどうしたらいいでしょうか。

当然、押して歩くしかないわけです。
ハエにたかられながら、ゆっくりと悲しみに暮れながら押していきます。

帰ったらちゃんとトレーニングすることを固く決意しました。
こんなんじゃとてもじゃないけど600㎞完走できるわけがない。

痛恨のミス。GoPro回し忘れてた。

この山を越えるのは楽ではありませんでした。

ただでさえ所々押して歩いた山です。へとへとで、足も使い切った気がします。
ようやく訪れた下り、もう登らなくてもいいと心から安堵し、下っていきます。

それなりの勾配でしたからそれなりにスピードも出ます。
やっぱりダウンヒルはご褒美です。

「 通 行 止 」

突然現れた看板に背筋が凍ります。

は?迂回しろって?

迂回路ってこれ?え、つまり、この激坂をこれから登れと??

はぁ?そんな脚力もうないってば。

でも、登るしかないなら登らざるを得ません。
再び所々押して歩きながら進みます。

ですが、この道、明らかに行きたい方向とは反対に向かって進んでいます。
ナビで地図見てもようわからん。

ん?あの道、細いけど方向的には行きたい方向やな。

意を決してその道を進みます。
車も通れないような道です。所々未舗装なところもありつつ。

まぁ進めば進むほど後悔するんですけどね。

自転車ナビタイムで一番近くのJRの駅まで検索したルートを進んでいきます。

その道には明らかに人が通った痕跡がありません。
一体何年人が通らずに放置されているのかわかりません。

でも、自転車ナビタイムが行けって言ってんだからきっと通れるんだろうと進みます。

進めば進むほど草木は生い茂っていきます。
必死にかき分けて進みます。SKにこすり傷がいくつかついたかもしれません。
そして、ついにはかき分けようがないほど木の枝で塞がれてしまいました。

引き返して違う道を探すしかない……。

やばいですよ。もう日が沈んでくる頃です。
DNFが頭によぎります。
しかし、どうやってDNFするというのでしょう。
だって、ここ車で来れないんやで?ロードサービス呼ぶにしてもここまで来れなきゃ意味ないしね。

まずい。こんなところで死ぬわけには……。

あ、太い道がある。車が通ってる!

幸い、ギリギリ生存することができました。
しかも、ルート検索すると、その道から駅まで行けそうな感じ!
たすかったー。

とりあえずコンビニに駆け込んで補給タイムです。イートインスペースが解放されているコンビニで助かりました。
暖かいものが体に染み渡ります。

さぁ、残り半分!こんな調子でゴールまでたどり着けるのでしょうか?

つづく。

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